ロードバランサの活用
ロードバランサにはいろいろ活用方法が有りますが、ロードバランサはリアルサーバーのサーバーダウン監視も行っていて、ダウンしているとみなされたリアルサーバは自動的にバーチャルサーバグループから外され、復旧するまでは分散対象になりません。このようなサーバーダウン監視をヘルスチェックと言われています。
ヘルスチェックの方法もロードバランサの実装によって異なりますが、よく使われるものをでは、ICMPが有ります。このICMPはPINGコマンドと同じようにICMPパケットを送って、返ってきたら生きているとみなします。 しかし、リアルサーバがサービス用のポートで接続を受け入れられる状態かどうかはICMPでは確認出来ません。 また、OSはハングアップしているがPINGには応答できる状態は、ICMPでは生きているとみなされてしまいます。
また、TCPも、リアルサーバのサービス用のポートにTCP接続をして、そのポートが開いていれば生きているとみなします。ポートが開いているかどうかの確認だけなので、プロトコルに応じたレスポンスがちゃんと返ってくるかどうかは確認出来ません。
それ以外ではPROTOCOLで、TCP接続した上で、HTTPやSMTPなどの遣り取りし、期待したレスポンスがあれば生きているとみなします。例えばHTTPならば、リアルサーバにHTTP GETして、その応答があれば生きているとみなす等が、ヘルスチェックの方法なのです。
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ロードバランサの働き
ロードバランサがセッション維持管理をしていますが、どこまでパケットを解析しているのでしょうか、分散決定だけでなく、セッション維持管理などにも関係してきます。
ロードバランサでのL4 ロードバランサはTCPやUDPの情報を元に分散決定します。つまり、 始点IPアドレス、終点IPアドレスと始点ポート、終点ポートが使える情報となり、たいていのロードバランサが持っている基本的な機能です。L4まで解析することにより、 IPアドレスとポート番号を元にしてリアルサーバに分散する。始点IPアドレスを元にしてリアルサーバに対する分散を固定化する といったことが可能になります。
またL7 ロードバランサはHTTPやSMTPといったプロトコルの中身まで解析対象にしています。 HTTPを例にすると、リクエストURLやUser-Agentヘッダ、Cookieをも解析することが出来て、 URLのパスを元にしてリアルサーバに分散したり、CookieにリアルサーバのIDを埋め込み、それを元に分散を固定化する ことが可能になります。
このようにプロトコルに応じた柔軟な対応ができるメリットはあるのですが、ロードバランサではクライアントからのパケットを溜めてペイロードを解析して、またそれをリアルサーバに転送する必要があるので、来たパケットをじゃんじゃん転送すればよいL4ベースの分散に比べると、パケットを再構成するので負荷は高くなり処理能力も落ちます。
ロードバランサの生い立ち
インターネットが生活に定着した頃は、Webサービスは情報を一方通行で提供するコンテンツばかりでした。 また、現在ほど画像や音声などネットワークに負荷のかかる情報は掲載されていませんでした。Webサービスがほぼ一方通行だった理由は、現在のブロードバンドと違い回線がナローバンドだったということも有るのですが、その為、アクセスするユーザーの要求も単純なもので、アクセス数も限られていたのです。ですので、大企業でもWebサーバーは1台あれば十分という時代だったのです。
ところがブロードバンドの普及と同時に、サーバーに負荷のかかるコンテンツは増え、一方通行ではなくインターネットの特性を生かした双方向コンテンツも増えてきて、ネット通販やネットビジネス、音楽コンテンツや動画コンテンツの流通など、ネット上で完結するビジネスモデルも広がっていきました。
そうなって来ますと、1台のサーバでは処理しきれなくなり、多くの企業が複数のWebサーバを設置するようになったのです。 双方向コミュニケーションをベースとしたビジネスを展開するとなれば、アクセスが集中したからといって画面が固まってしまう事態は絶対に避けなければいけません。 複数のサーバを単純に置くだけでは、効率のいい管理が不可能になるほど、インターネットは急速に発展・進化しました。こうして生まれたのが、アクセスとサーバーとの関係を効率よく管理する装置としてのロードバランサだったのです。